初代 早川 尚古斎 Shokosai HAYAKAWA 1st 1815~1897
文化12年(1815)福井県鯖江市生まれ。幼名は藤五郎。天保4年19歳のとき父と死別、京都に出て、籠師の修業を積む。弘化2年大阪に移り、「尚古斎」と号す。唐物写し中心の籠の世界に独自の創作性を織り込み、「浪華の籠師」と称される。明治10年第1回内国勧業博覧会および内外博覧会で受賞、皇后陛下直々の御買上の栄に浴す。明治30年(1897)歿、82歳。
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三代 早川 尚古斎 Shokosai HAYAKAWA 3rd 1864~1922
元治元年(1864)初代尚古斎の五男として生まれる。幼名は栄三郎。父に技術を学び、「尚斎」の号で東京にて活動するが、明治38年実兄・二世尚古斎が歿したのを機に大阪に戻り、三世尚古斎を襲名する。明治11年パリ万国博覧会で鳳紋賞を受賞。明治20年天覧、御買上に浴す。大正8年「浪華籃友会」の結成に参加、大阪竹工芸界をリードし、近代竹工芸における象徴的存在となる。特に着色に苦心し、また自由な表現の荒編みなどに卓越し、竹籠の技を美術工芸の分野まで引き上げ、その名を高める。大正11年(1922)7月歿、59歳。
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四代 早川 尚古斎 Shokosai HAYAKAWA 4th 1902~1975
明治35年(1902)生まれ。三代・尚古斎の男。竹芸会理事長、日展入選。昭和50年(1975)歿、73歳。
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